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自宅に車が衝突事故したときの対処方法と補修範囲の注意点


住宅診断(ホームインスペクション)をしておりましたら、住宅購入や建築時に関わらずいろいろな目的でお問合せを頂きますが、毎年、何件かは「自宅に車が衝突したので建物を調査してほしい」との相談が寄せられます。自宅に車が突っ込んできたときの衝撃が大きいなら、建物に悪影響がないか心配するのは当たり前のことですから、一度調査した方がよいでしょう。

自宅に車が衝突事故したときの対処方法と補修範囲の注意点

以降では、自宅が衝撃を受けるほどの事故のパターンを挙げた上で、建物が衝撃を受けたり、外壁などに欠損が生じたりしたときの対処方法について解説します。

1.自宅(マイホーム)に車が衝突事故

自宅(マイホーム)に車が衝突することなど、そう多くはないと考えがちですが、アネストだけでも調査依頼を受けることが何度もありますし、保険代理店でも自宅建物への衝突事故に関する相談が入ることは少なくありません。どのような事故がありうるのか確認しておきましょう。

1-1.他人の車が自宅に突っ込んできた

アネストに入る事故後の相談事例で最も多いのは、他人の車が自宅に突っ込んできたというケースです。たまに車がコンビニなどの店舗に突っ込んだというニュースを目にすることもありますが、住宅に突っ込んでもそれほどニュースになりません(死傷者が出れば別かもしれません)。

住宅の立地が角地のときに多いのかといえば、弊社の調査実績ではそうとも限りません。原因としては、アクセルとブレーキを踏み間違えたという話が多いでしょうか。

1-2.自分の運転するマイカーが自宅に衝突

家族が運転する車が自宅に衝突したので、念のために調査しておきたいということもあります。カースペースへの駐車時に軽く当たった程度ならば心配はいらないと考えますが、アクセルとブレーキを踏み間違えて強い衝撃を感じたときには心配になりますね。

1-3.他にもある建物に衝撃を受ける事故

実は車の衝突に限らず、似たような自宅建物への事故に関して相談を受けることがあります。その一例を挙げます。

  • 隣地で工事中のクレーンが倒れて外壁や屋根に衝突した
  • 隣地で工事中の車両に積んでいた建築資材が崩れて外壁に衝突した
  • 台風で大きな看板が飛んできて外壁にぶつかった
  • 台風で隣地の屋外用物置が倒れて外壁に衝突した

こういったことで、外壁や基礎、屋根などに衝撃を受けて割れや欠損が生じたときには、必要な対応を加害者に求めていかなければなりません。

2.他人の車が自宅に衝突したときの対処法

他人の車が自宅に衝突したり、クレーンや建築資材、看板などが衝突したりしたときには、ここで説明する対応を行って安心できるようにしておきましょう。

火災保険で衝突事故の補償

2-1.火災保険の衝突の対象となる

前提として知っておきたいことですが、車の衝突などによる建物の被害は火災保険で補償を受けられることが多いです。そのため、前述したように保険代理店にも相談が入るわけです。事故にあったときには、保険内容を確認しつつ保険代理店や保険会社に聞いてみましょう。

ここでは保険金の請求方法や流れを解説しているわけではないので、保険請求を考えるならば、保険代理店などの相談してください。

ところで、自分で自宅にぶつけてしまったのであれば、自分の保険で対応するのもわかりますが、他人が衝突してきたのであれば、やはりその相手方(加害者)に対応を求めるでしょう。その場合を前提として、以下の対応をご確認ください。

2-2.写真撮影で現場状況を記録する

衝突事故がおこったときに自宅内にいると、その衝撃の大きさで動揺する人は多いです。それでも、冷静に対処してください。衝突した個所(壁や基礎、塀など)を確認することはもちろんですが、衝突してきた車のどこがぶつかったのかも確認しておいた方がよいです。

このとき、目視確認するだけではなく、自宅・車ともに写真撮影して記録を残しておきましょう。車にドライブレコーダーを搭載しているならば、その記録の確認も求めることでどのような状況で衝突したのかわかりやすいでしょう。

本来ならば、事故前と事故後の状況を比較したいものですが、事故前に自宅の写真を撮影していることはないでしょうから、これは難しいですね。新築した当日の写真があったとしても、それから数年も経過すれば誰がぶつけた被害(割れや欠損など)なのか確認する材料としては厳しいです。

車も撮影する

2-3.加害者側の保険会社・鑑定人の意見だけを鵜呑みにしない

一般的には加害者側の保険で補償することが多いわけですが、そこで注意点があります。保険会社としては補償額を低く抑えたいわけですから利害関係のある立場だと言えます。目で見てわかる範囲の補修費用は補償されるものの、見えていない箇所については何も言ってくれないことが少なくありません。

また、見えている箇所と言っても、保険会社から委託された鑑定人が衝突したところしか確認しないこともあります。これだけで十分な補修工事の対応をしてもらえるのか疑問が残るものです。

2-4.専門家に建物の状態を点検してもらう

被害者側としては、利害関係のない建物の専門家に調査してもらう方法があります。これにより、保険会社の見解は全く異なる結果が出てくることもありますから、保険会社側で十分に調査もせずに衝突箇所だけの表面的な補修で済ませようとしたときには依頼を検討するとよいでしょう。

3.補修範囲に要注意

車などの衝突事故による被害に関して補修するときは、その補修範囲・箇所について慎重に検討しなければなりませんので、ここであげることを理解しておいてください。

3-1.外壁内の確認は必要ないか

車などが衝突した箇所だけを補修するのであれば、不十分な場合があります。たとえば、外壁サイディングの
一部が凹んだので、そこだけを補修するという場合、壁内部の状況はどうなのでしょうか。

外壁内には、防水シートがあり、壁内に浸入した雨水をそこで防ぐ役割を担っていますが、外壁が凹んだり欠けたりしたときに、その衝撃や被害次第ではそれが破れてしまうこともあります。壁内の他の部材も同様です。壁内の確認をしなくても確実に問題ない程度ならよいですが、状況によっては壁内の確認を求めることも考えましょう。

被害を受けたサイディングの対応が部分的な交換であれば、撤去時に内部を確認することも可能でしょう。

外壁の補修範囲

3-2.室内の確認

衝突するのは建物外部ですが、衝撃が建物全体に伝わって室内の壁などにひび割れが生じることもあります。衝突した箇所の壁だけではなく、他の部屋の壁や天井も目視確認して新しいひび割れができていないか見ておきましょう。第三者に住宅診断(ホームインスペクション)を依頼するならば、念のために全体の確認をお願いした方が無難です。

衝撃が大きい場合、壁下地材の継ぎ目に沿った直線的なひび割れが生じた事例もあります。これは、台風や地震で建物が揺れたときにも生じることがあるものですが、建物が揺れるということは何らかの影響が出る可能性があるということです。

3-3.床下の確認

車が住宅の基礎や基礎近くの外壁に衝突した場合、基礎の床下側に割れが生じていることもありました。基礎の外部側に欠損があるときには、念のために床下も確認しておくことが望ましいです。床下点検口から床下へ潜って衝突した箇所周辺を目視確認するのですが、床下は危険なので保険会社の鑑定人や自分で依頼した検査会社に確認してもらうとよいでしょう。

基礎の欠損

3-4.事故前になかった症状か判断が難しい

室内でも床下でも調査した結果、見つかった症状(割れや欠損など)が衝突事故の前からあったのか、事故によって出来たものか判断できないことも多いです。明らかに新しい割れや欠損ならば、「事故によって生じた可能性が高い」と言及できることもありますが、判断できないことが多いことを理解しておくべきでしょう。

それでも、その被害箇所と状況によっては、加害者側へ対応を求めて交渉してみるとよいでしょう。

自宅への事故対応で失敗しないため


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