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新築住宅に関する施工業者とのトラブルの相談事例


新築住宅を購入した人から、アネストへ建築トラブルに関する相談、調査のご依頼を頂くことは多く、毎日のようにお問合せをお受けしており、新築のトラブルが絶えないことを実感しています。実際に新築住宅における施工業者などとのトラブルは増えているのでしょうか。また、どのような不具合が多いのでしょうか。

新築住宅に関する施工業者とのトラブルの相談事例

公的機関のデータが示す施工業者とのトラブルの多さ

「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が公表している統計情報(住宅相談統計年報2016)によれば、新築等住宅に関する相談が年々増えて続けており、2015年には18,786件もの相談があったとのことです。

この「新築等住宅に関する相談」には中古住宅の売買も含まれているのですが、苦情の相手方が新築時の施工業者となっているものだけでも58.3%となっており、他に不動産業者となっているものも新築が多く含まれると考えらえることから、新築住宅のトラブル相談が多いことがよくわかります。

ちなみに、前述した住宅相談統計年報2016では、雨漏りやひび割れなどの不具合に関する相談が10,413件もあったとしています。非常に多い相談件数ですね。

一戸建てでトラブル相談の多い不具合の事例

新築住宅におけるトラブルが多いことがよくわかりましたが、具体的にはどのような不具合の相談が多いのでしょうか。これがわかれば、住宅購入時に何に気付けておけばよいか良い参考になりますね。

外壁のひび割れ

外壁や基礎のひび割れ

アネストに調査依頼する人にも多い不具合の1つが、外壁や基礎に発見されるひび割れです。ひび割れは、生じているもの全てに大きな問題があるというわけではありませんが、注意を要するケースが多いのも事実です。

例えば基礎のひび割れにも、構造的な問題が心配されるものもあれば、モルタル仕上げのみのひび割れであるため、それほど心配する必要がないと判断されるものもあります。

外壁のひび割れにも、早急に対処が求められるもの(雨漏りの可能性を考えて対処すべきものなど)もあれば、そうでないものもあります。

ひび割れが確認されたときには、他にも建物に関連する症状・不具合が出ていないか確認した上で、適切に判断して対応する必要があるので注意しましょう。

雨漏り

雨漏り

雨漏りに関する相談もまた非常に多いです。前述の統計のなかでも、ひび割れについで雨漏りのトラブル相談が多いという結果が出ています。

雨漏りは、屋根・サッシ周り・サッシ以外の外壁貫通部・バルコニー周りといったように、建物内部へ雨水が侵入する箇所がある程度は決まっています。もちろん、これらに該当しない箇所から漏水することもあるのですが、原因箇所は偏っているのです。

新築業者がそういったことをよく理解して丁寧に、適切に施工しておれば、多くの雨漏りを防ぐことができるはずなのですが、現実には雨漏りトラブルはなかなか減りません。

性能不足

住宅の有する性能についてトラブルになっている事例も多いです。買主(もしくは施主)が契約時点で求めていた性能を有していないという相談などがそうです。

契約した設備や材料を使用していないことは、契約違反になる可能性がありますから、施工業者も注意してほしいものです。

統計データのなかでは、太陽光発電の発電量が当初の想定より少ないというトラブルもあるようです。アネストの調査範囲外であるため、この手の相談には対応しておりませんが、問題は多いようですね。

変形・傾きの計測

変形

建物の一部が変形したというトラブルもあります。設計上の問題で建物構造のバランスが悪くて、変形することがあります(梁が撓むなど)。梁が撓むと床や壁に傾き、不陸などといった症状が現れることがあります。

また、地盤沈下によって建物が沈んで傾いたり変形したりすることもあります。

床や壁の傾きを感じたときや、建具類の動作が悪くなったときには、こういった問題についても考えた方がよいことがあります。

新築後、いつトラブル相談をしたか

新築住宅を購入してから建築トラブルに巻き込まれることは誰もが望んでいないことですが、購入後、どれくらいの時期にトラブルに気づいたり相談したりすることが多いのでしょうか。

住宅相談統計年報2016によれば、築後1年未満が35.4%、2年未満が13.6%、3年未満が7.2%となっています。3年以内に全相談件数の半数を超えることがわかりますね。

購入してすぐにトラブルに巻き込まれる人が多いということですが、アネストに不具合の調査依頼をする人も新築住宅を購入して入居してすぐに漏水などの問題に気づいている人が多いです。

新築住宅でも建物の不具合は多く確認されている状況ですから、しっかり診断しておくことが重要だとわかりますね。完成済みの建売住宅を購入するのであれば、できれば売買契約の前に住宅診断(ホームインスペクション)を利用しておき、これから建築する物件を購入するのであれば建築中の住宅検査を利用しておくと役立つことでしょう。

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