サイトトップ >> 住宅購入の基礎知識 >> 新築住宅の建築中に見つかった施工ミス・施工不良(木構造部編)

新築住宅の建築中に見つかった施工ミス・施工不良(木構造部編)


新築住宅の建築途中に第三者による住宅検査を依頼する人のニーズは高いですが、その検査をするなかで指摘がよく上がる事例をお伝えします。建売住宅の買主や注文建築の施主が、自ら建築途中をチェックするときにどういったポイントを重視して見るべきか参考にすることができるでしょう。

建築中に見つかった施工ミス(木構造部編)

今回は、木造住宅を対象として第三者の専門家が見るチェックポイントと施工ミス・施工不良の指摘事例を紹介します。対象の工程は、上棟を終えて構造金物を取り付けた後のタイミングです。

上棟後・金物設置後の住宅検査のチェックポイント

前述のように、木造住宅における上棟後、構造金物を設置した後の住宅検査におけるチェックポイントを紹介します。構造金物を取り付ける前に検査しても大事な金物の状況がわからず、あまり意味がないので、タイミングには注意してください。

柱のチェックポイント

柱(通し柱・管柱)・梁のチェックポイント

  • 柱・梁の設置位置
  • 土台との接合状態
  • 柱と横架材との接合状態
  • ホールダウン金物の設置状態
  • 構造耐力上支障のある割れ・欠損
  • 防腐・防蟻処理

柱は土台との接合部分に割れや欠損があることや柱そのものに構造耐力上の問題がある大きな割れや欠損が見つかることがあります。また、ホールダウン金物の取り付け忘れが見つかることもあります。

筋交いのチェックポイント

筋交いのチェックポイント

  • 筋交いの設置位置
  • 種類(シングル・ダブル)
  • 断面の寸法
  • 筋交い金物の設置状態

検査に際して現場で図面と照合していると筋交いがあるべき箇所に無いことが判明したり、シングル筋交いの設置方向が逆になっていたり、ダブルなのにシングルになっていることがあります。

面材耐力壁のチェックポイント

  • 面材の厚さ釘の種類・ピッチ・めり込み
  • 受け材の寸法・釘の種類・ピッチ
  • 構造用合板等の位置
  • 構造用合板の釘の種類・ピッチ・めり込み
  • 構造耐力上支障のある割れ・欠損

釘のピッチが守れていないことやめり込んでしまっていることが多いので、メジャーによる計測や目視で確認してください。

小屋組のチェックポイント

  • 小屋束・母屋・棟木等の位置・寸法・高さ
  • 継手・仕口の位置や接合状態
  • 金物の設置状態
  • 雲筋交い・小屋筋交いの設置状態
  • 垂木の緊結状態
  • 野地板の釘の位置
  • 構造耐力上支障のある割れ・欠損

金物の設置忘れや各部材の大きな割れ・欠損などが見つかることがありますので、目視で注意して確認してください。

施工ミスの指摘事項

木構造部でよくある施工ミス・施工不良の事例

木構造部の住宅検査でよく見つかっている施工ミス(施工不良)の事例を紹介します。現場によって、いろいろなケースがありますが、同じような指摘が多数見られることも多いので、1つミスが見つかれば同じ問題がないか入念に確認した方がよいでしょう。

  • アンカーボルトの芯ずれ・土台外れ
  • 土台の位置ずれ(基礎に乗っていない)
  • 構造材の接合部の著しい隙間
  • 土台・大引き・柱・梁・筋交いの欠損
  • 金物設置箇所の相違・設置忘れ
  • 構造用合板の釘の種類間違い・ピッチ不足・めり込み
  • 筋交いの位置の間違い
  • 屋根(野地板)の割れ・著しい雨濡れによる劣化

以上が木構造部に関して多い指摘内容です。雨濡れは雨が続くにも関わらず養生をせずに放置していた場合、屋根材や構造用合板で過度な水分による悪影響が見られることがあります。

いずれも、建物の基本構造部に関わる大事なものですから、適切に補修してもらいたいものです。

これらは、基本的には売主や建築業者が委託している第三者検査機関ではあまり細かく見てくれていません。それらは、法基準や瑕疵保険の基準に適合しているかどうか簡易的に確認しているだけで、この基準に直接関係が無ければ指摘されることがありません。対象項目でも見逃されているケースは多いのですが。

第三者検査の依頼は買主から

建築途中の第三者住宅検査は買主が依頼すべき

前述のように、売主や建築業者も第三者検査機関を利用していますが、残念ながらそれだけで施工ミスを大幅に減らすことは期待できません。

あなたが、売主や建築業者に第三者検査を入れたいと申し出たとき、「第三者検査を入れるので大丈夫ですよ」と言われたとしても、それだけで施工ミスを未然に防ぐことはあまり期待できないことを理解しておきましょう。

きちんと買主目線でチェックしてくれるように、自らが住宅検査会社を探して問合せし、依頼した方が効果的であり、且つ安心できるはずです。

欠陥住宅の被害にあわないために


アネストHOME 会社案内 お問合せ

  住宅購入の基礎知識のカテゴリー一覧  

■全般
 住宅購入の流れ(建売住宅の場合)と注意点
 住宅購入の流れ(中古一戸建て住宅の場合)と注意点
 住宅購入の流れ(新築マンションの場合)と注意点
 住宅購入の流れ(中古マンションの場合)と注意点
 住宅購入に関する売主の瑕疵担保責任

■物件探し
 住宅選びと点検口

■申込・契約
 住宅購入の申し込みと注意点
 住宅購入の売買契約と注意点
 契約前の注意点(設計図書の要求と受領)
 購入前に価格交渉しやすい住宅の条件(住宅の値下げ)

■契約後・引渡し前
 火災保険の相談にご用心
 新築住宅の引渡しの流れと注意点(建売住宅編)

■引渡し・引越し
 購入した住宅の立会い時や引渡し前のチェックリスト
 新築住宅の引渡し前の注意点(内覧会と引渡し)
 新築住宅の引渡し後、入居後(引越し後)の不具合への対応方法と流れ、注意点

■引渡し後・居住中
 住宅の10年保証と10年点検(定期的な点検とメンテナンス)
 自宅を賃貸するメリット・デメリットと住宅診断(ホームインスペクション)

■新築一戸建て住宅を購入する方へ
 住宅の工事(施工)監理者がいない!(監理・監督と住宅検査)
 大手ハウスメーカーなら安心か?
 認定工法だから安心か?
 工業化されたから安心か?
 デザイナーズ住宅は大丈夫?
 低価格住宅(ローコスト住宅)は大丈夫か?
 様々な住宅検査制度の問題点
 建売住宅(建て売り)と住宅検査(住宅診断)
 契約前の注意点(建て売り住宅の第三者検査の許可)
 建築条件付き土地の購入と注意点・工事監理の甘さ
 不動産業者が言う「新築住宅の住宅診断は不要」は本当か?
 パワービルダーの建売を買うならホームインスペクション(住宅診断)
 建売住宅に欠陥が多いのは本当か?
 建築確認や瑕疵保険の住宅検査で安心できるか?(1)
 建築確認や瑕疵保険の住宅検査で安心できるか?(2)
 建築会社が工事と監理をするデメリット
 建築中の住宅検査(ホームインスペクション)で隠れる前に見るべき4つのポイント

■中古一戸建て住宅の購入の注意点
 遠慮は禁物!物件はゆっくり見る
 既存住宅瑕疵保険を利用した中古物件の購入で安心感を
 中古住宅選びは築年数と建物状態の比較検討が大事
 リノベーション済み中古住宅を購入するときの注意点
 中古住宅の寿命と資産価値
 中古住宅購入時のホームインスペクションはスピードが大事
 中古住宅のホームインスペクション(住宅診断)に既存住宅瑕疵保険も?
 中古住宅のホームインスペクション(住宅診断)と仲介業者の斡旋

■住宅購入時の建物のチェックポイント・チェックリスト
 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)建物外部編
 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)床下・屋根裏編
 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)玄関・居室等編
 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)台所・洗面等編
 住宅診断のチェックリスト(新築・中古)和室・設備編

■その他
 住宅の第三者検査
 住宅・不動産業界の知人のアドバイス
 打ち合わせ記録(約束事項は記録しよう!)
 住宅の個人間直接取引(売買)
 既存住宅のホームインスペクション(住宅診断)が一般化
 ホームインスペクション(住宅診断)を利用する時の注意点
お問合せ
お申込み
フリーダイヤル
会社案内
一級建築士・事務スタッフの募集・求人
お客様の声
住宅検査の現場レポート
専門家プロフィール
メディア出演・実績
出演実績
出版実績
出版実績
住宅購入の基礎知識
アフターサービス
お問合せ
お申込み
フリーダイヤル