新築住宅の建築中に見つかった施工ミス・施工不良(木構造部編)

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新築住宅の建築中に見つかった施工ミス・施工不良(木構造部編)

Last Updated on 2021-9-16

新築住宅の建築途中に第三者による住宅検査を依頼する人のニーズは高いですが、その検査をするなかで指摘がよく上がる事例をお伝えします。建売住宅の買主や注文建築の施主が、自ら建築途中をチェックするときにどういったポイントを重視して見るべきか参考にすることができるでしょう。

建築中に見つかった施工ミス(木構造部編)

これまでにアネストが建築中の住宅検査の現場で培ってきた経験から、今回は、木造住宅を対象として第三者の専門家が見るチェックポイントと施工ミス・施工不良の指摘事例を紹介します。対象の工程は、上棟を終えて構造金物を取り付けた後のタイミングです。

上棟後・金物設置後の住宅検査のチェックポイント

前述のように、木造住宅における上棟後、構造金物を設置した後の住宅検査におけるチェックポイントを紹介します。構造金物を取り付ける前に検査しても大事な金物の状況がわからず、あまり意味がないので、タイミングには注意してください。

柱のチェックポイント

柱(通し柱・管柱)・梁のチェックポイント

  • 柱・梁の設置位置
  • 土台との接合状態
  • 柱と横架材との接合状態
  • ホールダウン金物の設置状態
  • 構造耐力上支障のある割れ・欠損
  • 防腐・防蟻処理

柱は土台との接合部分に割れや欠損があることや柱そのものに構造耐力上の問題がある大きな割れや欠損が見つかることがあります。また、ホールダウン金物の取り付け忘れが見つかることもあります。

筋交いのチェックポイント

筋交いのチェックポイント

  • 筋交いの設置位置
  • 種類(シングル・ダブル)
  • 断面の寸法
  • 筋交い金物の設置状態

検査に際して現場で図面と照合していると筋交いがあるべき箇所に無いことが判明したり、シングル筋交いの設置方向が逆になっていたり、ダブルなのにシングルになっていることがあります。

面材耐力壁のチェックポイント

  • 面材の厚さ釘の種類・ピッチ・めり込み
  • 受け材の寸法・釘の種類・ピッチ
  • 構造用合板等の位置
  • 構造用合板の釘の種類・ピッチ・めり込み
  • 構造耐力上支障のある割れ・欠損

釘のピッチが守れていないことやめり込んでしまっていることが多いので、メジャーによる計測や目視で確認してください。

小屋組のチェックポイント

  • 小屋束・母屋・棟木等の位置・寸法・高さ
  • 継手・仕口の位置や接合状態
  • 金物の設置状態
  • 雲筋交い・小屋筋交いの設置状態
  • 垂木の緊結状態
  • 野地板の釘の位置
  • 構造耐力上支障のある割れ・欠損

金物の設置忘れや各部材の大きな割れ・欠損などが見つかることがありますので、目視で注意して確認してください。

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施工ミスの指摘事項

木構造部でよくある施工ミス・施工不良の事例

木構造部の住宅検査でよく見つかっている施工ミス(施工不良)の事例を紹介します。現場によって、いろいろなケースがありますが、同じような指摘が多数見られることも多いので、1つミスが見つかれば同じ問題がないか入念に確認した方がよいでしょう。

  • アンカーボルトの芯ずれ・土台外れ
  • 土台の位置ずれ(基礎に乗っていない)
  • 構造材の接合部の著しい隙間
  • 土台・大引き・柱・梁・筋交いの欠損
  • 金物設置箇所の相違・設置忘れ
  • 構造用合板の釘の種類間違い・ピッチ不足・めり込み
  • 筋交いの位置の間違い
  • 屋根(野地板)の割れ・著しい雨濡れによる劣化

以上が木構造部に関して多い指摘内容です。雨濡れは雨が続くにも関わらず養生をせずに放置していた場合、屋根材や構造用合板で過度な水分による悪影響が見られることがあります。

いずれも、建物の基本構造部に関わる大事なものですから、適切に補修してもらいたいものです。

これらは、基本的には売主や建築業者が委託している第三者検査機関ではあまり細かく見てくれていません。それらは、法基準や瑕疵保険の基準に適合しているかどうか簡易的に確認しているだけで、この基準に直接関係が無ければ指摘されることがありません。対象項目でも見逃されているケースは多いのですが。

第三者検査の依頼は買主から

建築途中の第三者住宅検査は買主が依頼すべき

前述のように、売主や建築業者も第三者検査機関を利用していますが、残念ながらそれだけで施工ミスを大幅に減らすことは期待できません。

あなたが、売主や建築業者に第三者検査を入れたいと申し出たとき、「第三者検査を入れるので大丈夫ですよ」と言われたとしても、それだけで施工ミスを未然に防ぐことはあまり期待できないことを理解しておきましょう。

きちんと買主目線でチェックしてくれるように、自らが住宅検査会社を探して問合せし、依頼した方が効果的であり、且つ安心できるはずです。

欠陥住宅の被害にあわないために

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