契約前の注意点(建売住宅の第三者検査の許可)

新築一戸建て住宅を購入すれば、完成直後や引渡し前に第三者の住宅検査を利用する方は多いです。

理想は、契約前に検査しておくことですが、未完成物件を購入したときなどの竣工検査(完成時の検査)はどうしても契約後になってしまいます。

この竣工検査は、今では内覧会や引渡し前の立ち会いと呼ばれることが多く、通常は売主から買主へ内覧会の日時を案内して、実施することになります。売主から案内が無い場合には、買主から売主へ積極的に内覧会(=竣工検査)を行うように要望しなければなりません。

ところで、この内覧会には第三者の専門家を同行することが多いわけですが、この第三者の同行を拒否するような悪質な業者が稀に確認されています。

専門家に診られてはマズイことがあるのでしょうか、、、

買主が購入した住宅に対して自らの意思で第三者を同行するのは、本来、自由ではありますが、互いの関係を悪くするのも良くありません。通常は、買主が強い気持ちを持って売主と交渉するのですが、関係を心配して遠慮される方もいらっしゃいます。

この時点で本来の信頼関係は破たんしているのですが、、、

とにかく、こういったことを未然に防ぐためにも、契約前に売主へ対して、

「内覧会(=竣工検査)に第三者を同行しても良いか?」

と確認しておきましょう。

ここで拒否するようであれば、建物の品質に自信を持っていない可能性があります。

「以前に、第三者に多くの施工不良を指摘されて対応が大変だったために、検査を拒否している」

という業者が確認されています。

もちろん、こういった理由で検査拒否をするということは、その後も心配されるわけですから、そのような業者の住宅を購入すべきかどうか再考した方がよいかもしれません。

竣工検査・内覧会立会い
新築の引渡し前の竣工検査に専門家を同行

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執筆者

アネスト
アネスト編集担当
2003年より、第三者の立場で一級建築士によるホームインスペクション(住宅診断)、内覧会立会い・同行サービスを行っており、住宅・建築・不動産業界で培った実績・経験を活かして、主に住宅購入者や所有者に役立つノウハウ記事を執筆。
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ホームインスペクション

住宅の購入・新築・リフォーム時などに、建物の施工ミスや著しい劣化などの不具合の有無を調査する。実績・経験・ノウハウが蓄積された一級建築士の建物調査。プロを味方にできる。