断熱工事の検査

住宅あんしん工程検査(建築中の住宅検査)の1つである断熱工事(断熱材の施工)の検査のご案内です。断熱工事の検査項目(チェックポイント)の例も公開します。

断熱工事(断熱材の施工)の検査とは、構造躯体の工事の後、外壁面の断熱材を施工した状態で現地に立会いし、主に外壁面の断熱材の施工状態を確認する検査サービスです。。

外壁の断熱材
外壁の断熱材

断熱工事(断熱材の施工)の検査は、構造躯体の工事完了後、外壁の断熱材を施工した後、室内壁のボード(下地材)を施工する前のタイミングで実施します。

室内壁のボードが施工されると、断熱材を確認できないため、その施工前に行う必要があります。

上棟を終えてしばらくすると、断熱工事や防水工事(防水シートの施工等)などが始まります。断熱材の種類はいろいろありますが、いずれにしても検査対象となる重要なものです。

工法・工程にもよりますが、断熱工事を1回の検査で全てチェックするのは困難なことも多いです。

施工された断熱材
施工された断熱材

例えば、1階の断熱材を設置して2階の断熱材を設置し始めると、同時に1階の内壁の下地材を施工していく現場も少なくありません。

この場合、1階の断熱工事の検査をしようとすると2階を確認できませんし、2階を検査しようとすれば1階が確認できません。つまり検査範囲を広げるためには回数を増やす必要があります。

一級建築士

上の事例で、2階の断熱材を検査するタイミングで現場に入った場合、1階の室内壁ボードを検査できるというメリットもあります。

断熱材には、いくつもの種類があり、繊維系(グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー)や発泡プラスチック系(硬質ウレタンフォーム・ポリスチレンフォーム)などが有名です。アネストの住宅検査(ホームインスペクション)では、いずれの種類でも検査対応が可能です。

断熱工事の検査

断熱工事(断熱材)の検査としては以下の検査項目(チェックポイント)があります。

但し、工事の進捗・建物のプラン・工程等によっては以下と異なることもあります。

断熱工事(外壁面・屋根面)

  • 断熱材の種別
  • 断熱材の厚さ
  • 断熱材の留め付け状態
  • 断熱材の隙間処理
  • 断熱区画の状態
  • 防湿シートの設置状態
一級建築士

ハウスメーカーによっては、パネルと断熱材が一体となった製品である場合があり、その場合はパネル設置時か設置後に確認することになります。また、断熱工法・使用する断熱材によって、チェックポイントが異なることがあります。

  • 現地検査時に目視確認できる範囲が検査対象です。
  • 平面詳細図・立面図・矩計図などが必要です。
  • ご依頼前に、必ず、施工会社から検査の受け入れについて承諾を得てください。
一級建築士

断熱材の検査は、主に外壁面です。断熱材は、床下や屋根裏にも施工されますが、完成後に見られなくなる外壁面の断熱材をできる限り広範囲に確認できるタイミングで検査に入ることが望ましいです。

防水工事と断熱工事が同時進行することもあるため、同時に検査することが多くなります。外壁と一体となった断熱材も検査対象です。

「住宅あんしん工程検査」の11回コースでは、防水・断熱工事から下地材の検査までに4回の検査を行います。8回コースでは2回、6回コースでは1回の検査を行います。

アネストに、建築中の住宅検査を依頼するとき、以下の2つのいずれかを選択できます。

住宅あんしん工程検査(建築中の1回検査)

基礎工事の配筋検査
  • 主に、既に着工済みの方が、目前の工程の検査を急いで依頼するときや、気になる特定の工程の検査を1回のみ依頼したいときに利用します。
  • 後から追加検査を依頼することができるので、既に着工済みの方は、まずはこちらを依頼して、検査時などに検査員にその後の検査項目や回数について相談するとよいでしょう。

住宅あんしん工程検査(建築中の住宅検査)※複数回の検査

建築中の構造金物の検査
  • 主に、これから建築工事に着手する方(つまり着工前の住宅)が利用します。
  • 着工日の1ヵ月程前に、弊社へお問合せ・ご相談ください。着工の直前でも対応可能な場合もあります。

アネストでは、現場で行う住宅検査(=ホームインスペクション)は、必ず、一級建築士の資格を持っている者が行います。もちろん、現場研修やノウハウを詰めたオリジナルマニュアルもあり、安心できる検査担当が対応しています。