住宅あんしん工程検査(建築中の検査)での指摘事項の実例を参考までに公開いたします。完成物件や中古住宅の住宅診断(ホームインスペクション)における指摘事例は、「住宅診断(ホームインスペクション)の指摘事例」をご覧ください。
下地ボードの施工
1階トイレにボード下地の欠損箇所がありました。
巾木で隠れない場合は、部分補修が必要です。
補強金物の取り付け
2階小屋梁の受け金物の釘打ちに施工不良がありました(釘の曲がり)。
釘の打ち直しが必要です。
外周底版の巾
設計図書で底版巾の寸法は50cmとなっているが、
実際の寸法計測では、外周南側の全面と西側の南から一間程度は巾40cmとなっていた(寸法の不足)。
ホールダウンと土台と通し柱
ホールダウン金物が傾斜していた。
補修を要する程度であった。
トイレと洗面所の床材
トイレと洗面所の床材が、図面と現場で準備されていた材料が相違していた。
いずれが正しいものか確認をとったところ、図面が正しいとわかり材料の交換が必要となった。
スリーブ
1階浴室基礎コンクリート部分にある「スリーブ」の穴を間違えてあけていた。
また、その補修助教が適正でないため、再補修が必要となった。
床下地材
床下地材の一部で5/1000以上の傾きがあり、
補修が必要であった。
サッシビス
サッシを留めているビスが指定材料と相違するものであったため、
指定のビスに交換が必要でった。
サッシのビス抜け
サッシ枠の一部にビスがない箇所があったため、
追加でビスの設置が必要であった。
給水管の設置状況
天井裏の給水管が天井下地に接し、近くで固定されていないので、
天井下地と離して固定するように依頼した。
基礎と土台の設置状況
基礎コンクリートの仕上りおよび土台敷きの検査において、
一部で土台の継ぎ手部分と埋め込まれたアンカーボルトの位置が重なり、土台の継ぎ手を弱めている箇所があった。
補強方法を検討してもらうことになった。
アンカーボルト
基礎コンクリートの仕上り検査において、
アンカーボルトが基礎の中心からずれている箇所があった。
このアンカーボルトに接続される土台に補強するように依頼した。
筋交いの位置
構造躯体の検査において、
筋交いの位置が全ての位置で図面と現場の状況に相違があった。
誤った図面を元に施工していたことがわかり、全面的に筋交いの施工をやり直すことになった。