2006年01月12日
不要な調査道具に見るコンサルの事情 [住宅取得コンサルタントの本音]

当社の提供するサービスは、基本的には無形のサービス。そして、不動産や建築といった非常に専門的な分野に特化したサービスでもあります。
形がなく、専門的であるために、一般消費者の方には、サービスの質が高いかどうか?そのサービスの結果(調査結果など)が正しいのかどうか?を判断しにくいという問題点があります。
当社と同様のサービスを行う会社は、今では、全国で増えており、特に首都圏では相当な数になっています。
はっきり言ってしまうと、一般消費者の方が各社のサービスの質を比較検討することは非常に難しいでしょう。比較検討するための判断基準がわからないからです。
極端な言い方をすれば、サービスを提供する側のサービスの質が低くても(技術などが低くても)、一般消費者にはわからないことが多いでしょう。たとえ、サービスを受けた後であっても。
それだけに利用される消費者の方にも不安があるのだと思います。
しかも、サービスを提供する側も事業でやっています。事業ですから営利目的です。そのためには、売上を上げなくてはならないので、多くの受注を得る為の意識も働きます。これ自体は何ら問題ではないと思います。当然のことだと思います。
しかし、一般消費者の方の不安が大きくなればなるほどに受注しやすくなるという現実があるために、必要以上に消費者の不安を煽ろうとする行為が目立ってきています。
よくお客様に聞かれる質問に、
「アネストさんは、内覧会でレーザー水平器(オートレーザー)を使わないのですか?」
というものがあります。
当社は、使用しておりません。
使用していない理由は単純に必要ないからです。このレーザー水平器を購入する資金がないからではありません。(笑)(安価なものです)
では、なぜ、使用する会社が多いのでしょうか?
これは異論もあるかもしれませんが、必要ないことは確かだと考えていますので、当社の考えを述べますと、
お客様にもよく伺うことですが、「レーザー水平器を使用しないと正確なチェックができない」との印象を受ける消費者の方が増えているようです。
多くの調査会社が、レーザー水平器を使用するので、それを使用しないといけないものなのでは?と思ってしまうわけですね。
レーザー水平器は、床・壁の水平・傾きを計測するものです。では、逆に、このレーザー水平器がないと異常な傾きがわからないものなのでしょうか?
全然、そんなことはありません。本当の専門家なら、異常のあるレベルであれば目視・歩行感触でもわかるものです。そして、それを消費者の方へ示すのであれば、普通の水平器で確認したところを見ていただければわかります。
この水平器なら、ホームセンターで1,000円程度で入手可能ですので、消費者の方自身でも購入して確認できます。使い方も非常に簡単です。
つまり、このような器具を使用しなければならないほど、大変なことだと思えば、受注につながるとの計算もあるのではないでしょうか?でも、実際には、調査に必要ないと思いながら使用している方(会社)も少なくないでしょう。パフォーマンスの役割を果たしている場合もあるように感じられます。
当社の提供するサービスは、「本当のこと」をお伝えするサービスです。この「本当のこと」というのは、調査の結果だけが本当のことであれば、良いのでしょうか?
その過程も非常に大事だと思います。
不動産の売買(取引)そのものに営利がからなまない第3者として、消費者の方へコンサルティングサービスを提供する立場として、不動産会社の家を売りたいがための歓迎できない行為を非難せざるを得ないこともあります。
伝えるべき情報を隠したり、誤魔化したり、煽ったりするような行為がその対象になります。
しかし、我々のようなコンサル会社も同様のことをしてしまっては何ら意味がない。不動産会社に契約前に情報開示などを求めるように、我々だって、正確な情報を開示すべきである。
でも、それができていないように感じることが多い。当社は、流されずに、「本当のこと」を伝えることに、トコトンこだわっていきたいと思います。
※あくまで当社の考え方です!全ての会社が同じ考え、同じ手法であることの方がおかしいですからね。
P.S
そういえば、以前に何かのテレビ番組で、関西は本音の文化だと言っていました。本音で仕事したくなるのは、関西人だからでしょうか。
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